こんにちは。ReplayGamesのレイ(@ReplayGames_lay)です。
今回は、株式会社Asobitionから販売されています『Hibachi 完全日本語版』をご紹介します。
『Hibachi 完全日本語版』は、人気作品『サフラニート』のリメイクになります。
このボードゲームのタイトルにもなっている「Hibachi」は日本では鉄板焼きという意味らしいですよ。
皆さんは料理人になり、他の料理人とチップを使って売買をして、他の料理人よりもいち早く料理を完成させるゲームになります。
ボードにチップを投げ入れたりと戦略以外にもアクションが絡むので、大人から子供まで楽しく盛り上がること間違いなし。
チップをうまく投げ入れることが勝負のカギになっています。もちろん、相手のチップをはじき出して妨害も・・・
商品名 | Hibachi 完全日本語版 |
プレイ人数 | 2〜4人 |
プレイ時間 | 45分 |
対象年齢 | 10歳以上 |
ジャンル | 戦略・アクション |
ゲームデザイン | Marco Teubner |
発売時期 | 2021年8月 |
販売元 | 株式会社Asobition |
Hibachiってどんなボードゲーム?
私たちのレストランへようこそ。私たちはあなたに当店を満喫してほしいと思っています。ここヒバチでは美味しい料理だけでなく、ワクワクする体験をお客様に提供しています。大胆かつ華麗な手捌きで調理する料理人たちを是非ご覧ください。彼らは料理の腕前と同じくらい演出をとても大事にしています。ですので、彼らが食材を手に入れ調理する過程で、調理器具が空を舞い、飾り付けをくるくる回したりすることろを目にできるでしょう!
Hibachi 完全日本語版
そういうわけで席についてショーを楽しんでください。でも恥をさらさないようにね!
ということで『Hibachi』は、料理人の一人となり、他の料理人よりもいち早く3つの料理を作るゲームになります。
そのためには必要な食材を早く手にしなければなりません。食材を購入するためには、ほしい食材の場所にチップを投げ入れ競り勝たなければなりません。
ただ正確にチップを投げ入れるだけでは勝てないので、相手のチップをはじき出したり、いらない食材を高値で売ったりといろいろ考えながらチップを投げ入れることになります。
お金の管理をしたり、相手がなんの食材を狙っているのかを考えながら、いち早く料理を作るアクション多めの戦略ゲームです。
Hibachiの内容物
- 食材カード 54枚
- チリカード 10枚
- レシピカード 18枚
- 投げ入れ用チップ 24枚 (各色6枚、100〜600が1枚ずつ)
- 紙幣 42枚 (100円×12枚、200円×12枚、500円×12枚、1000円×6枚)
- 木製の醤油さし 1個
- ゲームボード 1枚
- ルールブック 1冊
『Hibachi』に入っているものは上記となります。
コンポーネントが結構凝っているので、それぞれ詳しく見ていきましょう!
食材カード
9種類の食材カードがあり、肉や魚介類、野菜や麺と様々な食材が書かれています。
カードの裏面も可愛らしくて、カード自体の作りもしっかりしている。
チリカード
食材カードと同じ裏面のチリカード。辛そうなスパイスのイラストのカード。
レシピカード
レシピカードは、必要な食材で作られた料理のイラストになっていて細かなとこまで凝っているのがすばらしい。
そして結構美味しそうな料理のイラストが多いのも良い。
投げ入れ用チップ
『Hibachi』のメインともいっていい投げ入れ用チップ。
それぞれのカラーでイラストも違っていてかわいいし、作りもカジノで使うようなポーカーチップみたいにしっかり作られている。
裏面には100〜600までの数字が書かれている。このチップを投げて遊ぶのが本当に面白い。
紙幣
ただの紙じゃなくしっかりとした紙で作られていて安心して遊べます。
イラストも表紙に描かれている動物4匹になっており、日本の紙幣のようなデザインで可愛らしく仕上がっていてとっても良い。
木製の醤油さし
木で作られた醤油さし。小さくて可愛らしいコマになっている。この醤油さしを持っているプレイヤーが料理長になるみたいだ。
ゲームボード
結構大きなゲームボード。様々なイラストが書かれており、ほしい食材のエリアに向かってチップを投げ入れる場になっています。
ボードの縁が少し盛り上がっているので、チップが外に出にくい作りになっています。
真ん中から切り離すことができ、更に折りたたむことができて箱にきれいに片付けられます。
Hibachiの準備
各プレイヤーは好きな色を選んで、その色のチップ6枚と1600円を受け取ります。
残りのお金をゲームボードの横に並べて置きます。
チリカード10枚をゲームボードの横に表面を上にして重ねて置きます。
食材カードとレシピカードを別々にシャッフルし、2つの山札を裏向きにしてゲームボードの横に置きます。
次にレシピカード3枚を表向きにしてゲームボードの横に置きます。
食材カードを6枚をオモテにしてゲームボードの端にある絵柄と同じところに置きます。複数枚同じのがある場合は重ねておきます。
最後に、一番最近料理をした人が料理長(スタートプレイヤー)になり、醤油差しを受け取ります。スタートプレイヤーはランダムに決めても構いません。
Hibachiの遊び方
醤油さしを持っているプレイヤー(料理長)から順に、時計回りにプレイしていきます。各ラウンドには4つのステップがあります。
- チップの投げ入れ
- 調理エリアの解決
- 食材の売買
- レシピの調理
その後、料理長は醤油さしを左隣の人に渡して、新しいラウンドが始まります。誰かがレシピを3つ完成させるまでラウンドは繰り返します。
それでは4つのステップをそれぞれ詳しく説明していきましょう。
1.チップの投げ入れ
料理長から時計回りにチップを1枚選び調理エリアに裏向きに投げ入れます。チップに書かれた数字は秘密にしておいてください。
これを料理人がプレイ人数に応じた枚数のチップを投げるまで続けます。
(2〜3人の場合は1ラウンドに4枚、4人の場合は3枚。)
投げ入れるチップは6枚の中から自由に選んでください。
チップには穴が空いており、その穴から食材の入ったボールの端やアクションスペースの端が見えているものは「有効」になります。
上記の画像の青のチップは穴から半分見えているので「有効」です。黒のチップ自体はボウルに乗っているが、穴からはボウルが見えないため「無効」になります。
どうしても判断つかない場合は料理長に決めてもらいましょう!!
このステップ1が終わるまでは無効のチップを取り除いてはいけません。また次の投げ入れで無効のチップに当てて有効になる場所に動かすこともできます。
投げ入れたチップが表向きになっていても有効になりますが、チップの数字が他のプレイヤーに知られてしまうので注意して投げましょう。
他のチップの上に乗っているチップも有効になります。しかし、ゲームボードの端の上や外に出ていったチップはこのラウンド中から取り除かれてしまいます。その取り除かれた分を他のチップで再度投げ入れることができないので注意しましょう。
チップを投げ入れるとき、手がゲームボードの外縁を超えてボードの上に入ってはいけません。もし他のプレイヤーが入っていると全員感じたなら、投げ入れられたチップは無効になり取り除かれます。
そのチップが表向きになっていないのなら、裏面は他のプレイヤーは見てはいけません。
立って投げたり、場所を移動して投げるのは自由です。狙いやすい場所から投げ入れよう!
2.調理エリアの解決
全プレイヤーが決まった数のチップを投げ終えたら、調理エリアにあるチップを順番に処理していきます。
まずはアクションスペースを解決していきましょう。
料理長はアクションスペースに乗っているチップを全て表向きにします。そのスペースにある自分のチップに書かれた数字の合計が大きいプレイヤーがそのアクションを実行できます。
チップがのっていないアクションスペースは誰も実行できません。
アクションは下記の順番で行っていきます。
①投げ入れボーナス
このスペースで数字の合計が最も大きいプレイヤーがすぐに、このラウンドで使用していないチップを追加で投げ入れることができます。この効果で誰かのチップがこのアクションスペースにのってもアクションは実行されません。
②食材ボーナス
このアクションを実行したプレイヤーは、このスペースにある自分の最も数字が大きいチップ1枚に書かれた数字の百の位と同じ枚数の食材カードを裏向きの山札から引きます。
その引いたカードの中から1枚だけ選び、残りを山札の下に戻します。
③レシピの予約
このアクションを実行したプレイヤーはレシピカードの山札から1枚引き、それを見て、自分の前に裏向きで伏せます。この予約したレシピは自分だけが調理できます。レシピカードの山札が切れない限り、何枚でも予約することができます。
④新しい料理長
このアクションを実行したプレイヤーは現在の料理長から醤油さしを受け取り、すぐさま新しい料理帳となります。このスペースにチップがのっていないのなら現在の料理長が醤油さしを持ち続けます。
チリカード
料理長から順番に、各プレイヤーは自分の無効なチップ(ボードの赤色のエリアにあるチップ)1枚につきチリカードを1枚受け取ります。
もしチリカードを受け取る必要があるのにチリカードが残っていない場合、最もチリカードを持っているプレイヤーは、持っているチリカードを全て山札に戻し、その後チリカードを引きます。
チリカードを配り終えた後、無効なチップは各プレイヤーに返します。
3.食材の売買
次に調理エリアの食材ボウルスペースを全て解決していきます。料理長が決めた順番で食材ボウルを解決していきます。
解決する食材ボウルを選んだら、料理長は食材ボウルにのっているチップを全て表向きにします。
各々の食材の売買価格はこれらのチップによって決まります。まず食材の売却から行い、その後購入を行います。食材ボウルを解決し、各プレイヤーが食材の売却と購入を終えたら、料理長は今解決している食材ボウルに残ったチップを回収して持ち主に返し、次に解決する食材ボウルを選びます。これを調理エリアのチップがなくなるまで行います。
食材の売却
チップを全て表向きにした後、プレイヤーたちは自分のチップがそのボウルに乗っているかどうか関わらず、そのボウルに書かれている食材カードを好きな枚数だけ売却できます。
売却したカード1枚につき、そのボウルに乗っているチップの数字の合計と同額のお金をサプライから受け取ります。
売却した食材カードは表向きで捨て山におきます。全員の売却が終わった時、売却を行ったプレイヤーのチップが乗っているなら、それらのチップを全て持ち主に返却します。
上記の画像の場合、緑色のプレイヤーが肉のカードを1枚売却したら800円受け取りました。
赤色のプレイヤーは肉のカードを2枚売って1600円受け取りましたが、彼はチップを置いていませんでした。
他のプレイヤーは肉のカードを売りませんでした。
緑色のプレイヤーは肉のカードを売ったので、ボウルからチップを取り除きます。
次の購入フェイズではこのボウルに青の100チップだけが残ります。
食材を売却したプレイヤーは、このラウンドで同じ食材を購入できませんので注意しましょう。
食材の購入
食材の売却を終えたら、調理エリアの端のスロットに表向きでおいてある選んだボウルと同じ食材カードを購入できます。
購入は食材ボウルに自分のチップが乗っているプレイヤーだけが行なえます。
ボウルにのっている自分のチップに書かれた数字の合計が最も大きいプレイヤーが最初に購入できます。ボウルに乗っている自分のチップの数字の合計と同額を支払ってその食材を1枚だけ購入できます。その後、自分の最も大きい数字が書かれたチップをそのボウルから取り除きます。
スロットにカードが残っているなら、現段階でそのボウルに乗っている自分のチップの合計が最も大きいプレイヤーが次の購入を行います。
先ほどと同じプレイヤーが再度行うこともあります。
購入できる食材カードがなくなる、ボウルからチップがなくなる、あるいは購入したいプレイヤーがいなくなるまでこれを続けます。1度の購入でカードは1枚しか買えないので注意してね。
もしチップの合計が同じプレイヤーがいる場合、時計回りで料理長に近いプレイヤーが初めに購入できます。
購入できない場合でもボウルから自分の最も大きい数字が書かれたチップを必ず取り除きます。
売れ残った食材カードは次のラウンドに持ち越されます。
4.レシピカードの完成
調理エリアのチップが残っていないなら、いよいよ料理を開始します。
料理長から時計回りで、各プレイヤーは表向きで並んでいるレシピ1つを選んで完成させることができます。さらに裏向きで置いている自分の予約したレシピカードも好きなだけ完成できます。
レシピカードを完成させるには、レシピカードに記されている食事カードを3枚捨てなければなりません。完成したレシピカードは表向きで自分の前に置きます。
チリカードの使用
レシピカードを完成する時、チリカードを2枚を山札に戻すことでレシピカードに必要な食材の1つの代用にできます。これは1枚のレシピカードにつき1度だけ行うことができます。
新しいラウンドの開始
ラウンドの4つのステップが全て終わってもまだ勝者が決まっていない場合、次のラウンドの準備を行います。
- 現在の料理長が左隣のプレイヤーに醤油さしを渡します。
- レシピカードが3枚表向きになるように、山札から必要な枚数引いて並べます。
- 食材カードを6枚引いて、対応するスロットにおきます。前のラウンドから残っているカードはそのままにしておきます。
ゲームの終了と勝者
誰かが3枚目のレシピカードを完成させたら、ゲームはすぐに終了し、3枚目を完成させたプレイヤーが街で最も偉大なヒバチ料理人となります。
Hibachiのレビュー
今回は、『Hibachi 完全日本語版』をご紹介しました。
ゲームボードもしっかりと作られており、なんといってもチップがちゃんとしたものが入ってるだけで私はテンションが上りました。カードや紙幣も丈夫な作りでいくらでも遊べそうで安心でした。
そしてゲームの内容ですが、ゲームボードにチップを狙ったところに投げ入れるのが結構難しい!
でも狙ったところに投げ入れられた時「いやっふうう!!」ってテンションすごいあがったけど、他のプレイヤーにチップで弾かれて「ぐぬぬ」ってなってめちゃくちゃ盛り上がった。
狙い通りの食材を取れないもどかしさ、増えていくチリカード、他プレイヤーからの妨害・・・
それを乗り越えて作れたレシピはすごい充実感があってものすごく面白かった。
チップのコントロールもあるが、どのように食材を安く購入していくか、相手がほしそうな食材を先に手に入れたりと考えることもあり戦略性もあって奥が深いゲームでした。
アクションが苦手な人でも、救済処置のチリカードや戦略を駆使して勝つことができるのでゲームバランスはとてもいいと思う。
ぜひ皆さんも『Hibachi 完全日本語版』を遊んでみてください。
ここまでお読みいただきありがとうございました!