こんにちは。ReplayGamesのレイ(@ReplayGames_lay)です。
今回は、アークライト様から完全日本語版が販売されました『フォート〜作ろう!ボクらのヒミツ基地〜』をご紹介します。
皆さんは子供時代にヒミツ基地を作ったことはありますか?
私は小学生の頃に友達と作ったことがあります。
このボードゲームのサブタイトルにもあるように、友達と最高のヒミツ基地を作っていくデッキ構築型のボードゲームになります。
友達の力を借りて、様々なアクションを行いヒミツ基地のレベルを上げていくゲームです。
ただし、何も考えずにアクションを行うと他の友だちにアクションを真似をされちゃいます。
また、一緒に遊ばなかった友達が他の友だちのところに遊びに行っちゃうことも・・・
そんな新感覚なデッキ構築ゲーム『フォート』を詳しく見ていきましょう。
フォートってどんなボードゲーム?
商品名 | フォート〜作ろう!ボクらのヒミツ基地〜 |
プレイ人数 | 2〜4人 |
プレイ時間 | 20〜40分 |
対象年齢 | 10歳以上 |
ジャンル | デッキ構築型ゲーム |
ゲームデザイン | グラント・ローディック |
販売時期 | 2021年11月27日 |
販売元 | アークライト |
あなたは子供です!そして、他の多くの子供と同じように、オモチャやピザをダシにして、遊び友だちの輪を広げ、その助けを借りて至高の「ヒミツ基地」をつくろうと考えています。このゲームにおいてあなたは、基地づくりという、子供にとって最高にカッコイイことをすることで、勝利点を獲得することができます。そして、ゲーム終了時に獲得していた勝利点が一番多いプレイヤーが勝利者となります。
フォート〜作ろう!ボクらのヒミツ基地〜説明書より
このボードゲームは、かっこいいヒミツ基地を目指して友達のちからを借りながら完成させるゲームです。
友だちという手札を駆使してアクションを行うデッキ構築型のゲームとなっておりますが、他のゲームと違い使用したアクションが、他のプレイヤーにも真似されたり、他のプレイヤーのアクションを真似して、自分の基地づくりを進めたりできます。
また、手札の中で使用しなかった(遊んであげなかった)友達は、裏庭という場所に行き、他のプレイヤーが勧誘して持っていかれてしまうこともあります。
自分のデッキと場に出ている他のプレイヤーが使用したアクションや手札を勧誘してデッキ構築をしていく、新感覚のデッキ構築ゲームになっています。
フォートの内容物
フォートに入っている内容物は下記のものになります。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
- プレイヤーボード 4枚 (各プレイヤー1枚ずつ使用します。裏面の内容がそれぞれ異なります。)
- スコアボード 1枚
- 早見表 4枚
- お友達カード(大) 68枚
- おきてカード(小) 11枚
- 特典カード(小) 9枚
- 親カード(小) 1枚
- マカロニ像カード(小) 1枚
- おもちゃトークン 30個
- ピザトークン 30個
- 勝利点マーカー 4個
- 基地レベルマーカー 4個
- ルール説明書 1冊
プレイヤーボード
それぞれプレイヤーボードがあり、裏面は各プレイヤーボードによって内容が異なります。
また、手番の流れが書いており、プレイの仕方がわかるようになっています。
持ち物欄にはトークンを置ける溝があり、ぴったりハマります。
基地レベル表にもマーカーを置けるようになっており、どの段階かがひと目で分かるようになっています。
スコアボード表
スコアボード表にはゲームの終了条件が書かれており、得点も分かりやすくなっております。
早見表
フォートではカードに言語依存が無いように作られており、すべてアイコンで書かれています。
そのアイコンの内容がわかるよう各プレイヤー分の早見表が用意されています。
お友達カード
たくさんのお友達カードがあり、それぞれスートと、行えるアクションが載っています。
おきてカード
ヒミツ基地をレベルを上げることで手に入るカードです。それぞれゲーム終了時に得点がもらえる条件が書いてあります。
特典カード
ヒミツ基地をレベル上げることで手に入るカードです。それぞれ特殊効果を持ったカードになっています。
親カード
親プレイヤーがひと目で分かるようになっています。
マカロニ像カード
ヒミツ基地をレベル最大まで上げることで手に入るカードです。
おもちゃトークンとピザトークン
それぞれアクションを行った際にゲットできるトークン。木材でできています。
勝利点マーカーと基地レベルマーカー
左側が勝利点マーカーです。スートのイラストが描かれています。
右側が基地レベルマーカーです。フォートのアイコンが描かれています。
それぞれ木でできています。
ルール説明書
結構詳しくルール説明やカードの見方等が書かれています。
また、Q&Aが豊富に乗っているので、「この時どうしたらいいのだろう?」っていうときに非常に役に立ちます。
フォートの遊び方
フォートの準備
親プレイヤーを1人決めてから、全プレイヤーがテーブルを囲んでランダムな順番で座ります。親となったプレイヤーは「親カード」を受け取って自分の前に置きます。
ピザトークンとおもちゃトークンを誰でも手が届く場所にそれぞれまとめておきます。その場所を「銀行」と呼びます。
各プレイヤーは「プレイヤーボード」を1枚ずつ受け取ります。そして裏面を見て、そこに記されている「親友」2名の名前を確認し、友達カードの山からそれと一致するカードを受け取ります。
親友カードには名前の横に★印があり分かりやすくなっています。
プレイヤーボードに対応する色の「勝利点マーカー」と「基地レベルマーカー」を受け取ります。
各プレイヤーは「スコアボード」の「0」のマスに「勝利点マーカー」を配置します。
プレイヤーボードの下部にある「基地レベル表」の「0」のマスに「基地レベルマーカー」を配置します。
スコアボードのわきに「マカロニ像カード」を配置します。
「おきてカード」11枚をひとまとめにシャッフルし、内容を確認せずに、そこからプレイ人数+1枚を抜き出します。(2人プレイの場合、2枚+1枚の合計3枚になります。)
それらを伏せてひと山にして、スコアボードのわきに積んでおきます。
残っている「おきてカード」は使用しないので箱にしまっておきましょう。
「特典カード」9枚をひとまとめにシャッフルし、内容を確認せずに、そこからプレイ人数+1枚を抜き出します。(2人プレイの場合、2枚+1枚の合計3枚になります。)
それらを公開して、スコアボードの上方に並べます。
残った特典カードは使用しないので箱にしまっておきましょう。
「お友達カード」をひとまとめにシャッフルし、それらを伏せてひと山にして、スコアボードのわきに積んでおきます。これを「友達の山」と呼びます。その後、友達の山の上から3枚引いて公開し、スコアボードの下方に並べます。公開されているお友達カードを「公園」と呼びます。
各プレイヤーは、友達の山から8枚ずつ引いて受け取ります。プレイヤーはその内容を自分だけ確認します。
親友カード2枚とと受け取った8枚のカードの合計10枚をシャッフルして自分の前に積みます。これが各プレイヤーの「山札」になります
各プレイヤーは山札から5枚引き、それを初期の手札をとします。プレイヤーが山札から引くように指示されたときは、常に自分の山札の一番上から引きます。またプレイヤーは自分の手札の内容を常に自分だけ確認することができます。他のプレイヤーに見せてはいけません。
これでゲームの準備は完了です。
フォートの流れ
ゲームが始まったら、親が最初に手番を行います。その後、各プレイヤーは、時計回りの順番で手番を行っていきます。ゲーム終了条件が満たされるまで、それを続けます。
手番を実行しているプレイヤー(手番プレイヤー)を「リーダー」と呼びます。リーダーは次の手順を順番に実行していきます。
- フェイズ1:準備フェイズ
- フェイズ2:プレイフェイズ
- フェイズ3:勧誘フェイズ
- フェイズ4:捨て札フェイズ
- フェイズ5:ドローフェイズ
リーダーは、これら5つのフェイズを実行しなければなりません。フェイズ5が終わると手番は終わり、左隣のプレイヤーが次のリーダーになります。
各プレイヤーが、ゲームが始まって最初に行う場合のみ、このフェイズ1を飛ばします。
2回目の手番からフェイズ1から順番に初めていきます。
リーダーは自分の裏庭(プレイヤーボードの上方)にあるカードをすべて捨てなければなりません。
それらのカードは表側を上にして積み上げ、プレイやボードの右側に配置します。こうしてできた山を「捨て山」と呼びます。
捨て山にあるカードの情報は、ゲーム中誰でも確認することができます。
手札から1枚選んで、自分の前に出して公開します。もし、手札が1枚もないときや、プレイしたい手札がないときは、この手順を飛ばしても構いません。
プレイしたいカードがあるなら、それに記されている共有アクションか個人アクション、あるいはその両方を実行します。両方実行する場合はどちらから先に実行しても構いません。
ただし、1つのアクションを実行し終えてから、もう1つのアクションを開始しなければなりません。
上記のカードのようにアクションボックスに「×」とその右側にいずれかのスートアイコンが組み合わされている場合、リーダーはそのアクションを増加させることができます。
増加させる方法はアクションボックスに表示されているスートアイコンと同じスートを持つカードを手札から選び、プレイしたカードに加えることで行います。
また、手札以外にも自分の見張り場にあるカードの中から、付与するカードを選ぶことができます。見張り場にあるカードを付与する場合は、そのカードを一切動かしません。選んで指定するだけです。
なお、いずれの場合も、付与カードに記されているアクションは無視します。(付与カードのアクションは実行してはいけません。)
少なくとも1アクションは完全に実行する
手札をプレイしたら、そこに記されているアクションのうち、少なくとも1つは完全に実行しなければなりません。これは付与カードによって強化されるアクションも含みます。
1つのアクションを完全に実行したならば、もう1つのアクションは完全に実行しても、一部だけ実行しても構いません。
リーダーをフォローする
リーダーがアクションをすべて(2つのアクションを行う場合はその両方を)実行し終えたら、他の各プレイヤーには、リーダーがプレイしたアクションを実行したカードに記載されているアクションのうち、共有アクションをマネして実行する機会が与えられます。リーダー自身が共有アクションを実行したかどうかは関係ありません。
リーダーの左隣のプレイヤーから順番に実行するかどうかを決め、実行する場合は、そのアクションをただちに実行します。このことを「フォローする」といいます。
フォローする場合次のルールを守って行わなければなりません。
フォロワーは、リーダーがプレイしたカードと同じスートをもつカードを手札から1枚捨てなければなりません。
また下記の制限があります。
- フォローのために捨てるカードは手札の1枚だけです。
- 見張り場にあるカードを手札代わりに捨てることはできません。
- フォローの時に行うアクションは完全に実行しなければなりません。
- フォローの際、カードを付与してアクションを強化することができません。
さらに、特殊な状況の場合もあります。
- リーダーのカードのスートがワイルドの場合、プレイ時に宣言されたスートでフォローすることができます。
- もしリーダーが共有アクションを行っていて、「オモチャ、もしくはピザを手持ちに加える」等の選べるアクションだった場合、リーダーがピザを選んで獲得していたら、フォロワーもピザを獲得しなければなりません。
- もし、共有アクションが「いずれかの資源を獲得する」という内容であったにもかかわらず、リーダーがそれを実行せずに資源を受け取らなかった場合、各フォロワーはオモチャでもピザでもどちらかを自由に選んで獲得することができます。(組み合わせはできません)。
- フォローのために捨てるカードは、スートが複数もっていてもかまいません。1個が一致すればOKです。もしスートが2個合致していて、なおかつ「スートにとってアクションが強化できる」場合、それら両方のアイコンを数えます。
こうしたフォローのルールにしたがう限り、各プレイヤーは、自分の手番の終了後から、次に自分が手番を迎えるまでの間に、何度でもフォローを実行することができます。
リーダーはお友達カード1枚を自分のグループに勧誘しなければなりません。勧誘したカードは自分の捨て山に移動します。勧誘するカードは次のいずれかから選びます。
- 公園から1枚選んで勧誘します。その場合、友達の山の上から1枚めくって公開し、公園に補充しなければなりません。
- 自分以外のいずれかのプレイヤーの裏庭にあるカードから1枚選んで勧誘します。この場合、他のプレイヤーからカードを取られたプレイヤーが、代わりのカードをどこからか与えられるということはありません。
- 友達の山の上から1枚引いてそれを勧誘する。
リーダーがこの手番中にプレイしたすべてのカード、手札から付与したカード、そして手札に残っている親友カードをすべて自分の捨て山に移します。見張り場から付与したカードは捨てず、そのまま残しておきます。
その後、手札として残っているカードをすべて自分の裏庭に配置します。配置するときは表にして、他のプレイヤーに見やすいように置きます。
リーダーは自分の山札の上から5枚引いて、新たな手札とします。もし、山札が枯渇して5枚引けない場合、捨て山にあるカードをひとまとめにシャッフルし、新たな山札を作ってから足りない分を引きます。
各プレイヤーは、自分の手番のこのフェイズにしか手札を補充することができません、たとえば、手番中にフォローするために手札を捨てたとしても、そのタイミングでは補充はありません。
基地レベルについて
各プレイヤーは自分の基地をもち、各基地にはレベルが設定されています。どの基地も開始時のレベルは「0」です。各プレイヤーは、基地強化アクションを実行することで、1回につき自分の基地レベルを「1」だけ上昇されることができます。
基地強化アクションを実行するためには、基地強化コストとしてプレイヤーボードに記されているおもちゃトークンやピザトークンを支払わなければなりません。基地強化コストは、現在の基地レベルによって変化します。
0から1に上げる場合は、ピザかおもちゃトークンを2つ支払えば上げることができます。
1から2に上げる場合は、ピザ1つとおもちゃ1つと好きなトークン1つで上げることができます。
基地レベルが1に上昇した時に、おきての山に残っているカードを確認し、その中から1枚こっそり選んで受け取り、それを自分の前に伏せておきます。こうして自分の前に伏せておいた各おきてカード、ゲーム終了後に勝利点をもたらす可能性があります。
基地レベルが2に上昇した時に、市場に特典カードが残っているなら、その中から1枚を選んで、自分の前に表にしたまま移します。そうした特典カードはゲームが終了するまで一定の効果をもたらし続けるものや、ゲーム中に1回だけ使用して何らかの効果を受けることができるものになります。
基地レベルが5に上昇した時に、残っているならスコアボードの脇からマカロニ像カードを受け取り自分の前に移します。誰かがすでに受け取っている場合には受け取れません。誰かが最初にマカロニ像カードを受け取った時、ゲーム終了時期が決まります。マカロニ像カードを受け取っているプレイヤーは、ゲーム終了後、4VP を獲得します。
ゲームの終了
次の3つの条件のうち、1つでも満たされたなら、ゲームの終了時期が決まります。
- スコアボード上の誰かの勝利点マーカーが「25」以上のマスに達した時。
- 誰かの基地レベルが「5」に達した時。
- 友達の山が枯渇した時(公園に友達カードが残っていても関係ありません。)
これらの条件の1つでも満たされたなら、通常通りにその手番を最後まで実行します。そして、次に親に手番が回る直前のプレイヤーが手番を終了するまで、そのままゲームを続行します。そしてそこで、ゲームは終了します。もし、条件を満たしたのが、親の直前のプレイヤーなら、その手番の終了時にただちにゲームは終了します。
その後各プレイヤーは、基地レベルに応じた勝利点と受け取ったマカロニカード、おきてカードの勝利点をスコアボードに反映させます。
最終的に勝利点が最多のプレイヤーがゲーム終了します。もし最多のプレイヤーが複数いる場合には、その中で基地レベルが一番高いプレイヤーの勝利です。それも同じレベルなら、それらのプレイヤーが勝利を分かち合います。
フォートのレビュー
今回は、『フォート〜作ろう!ボクらのヒミツ基地〜』を紹介しました。
最初はゲームに慣れるまで少し大変ですが、慣れればサクサクと進むゲームでした。
デッキ構築ゲームですが、他のプレイヤーに手札を奪われたり、逆に奪ったり、また相手が使用した効果を使って自分の基地を発展させたりでき、非常に戦略性があり楽しむことができました。
デッキ構築も必要なカードは使用することでまた自分の手札に戻ってくるので、そこを考えつつプレイしていかなければなりません。
また、他のプレイヤーのカードをどんどん取っていくことで邪魔をしたりすることもできます。
新感覚のデッキ構築ゲームをぜひ遊んでみてください。
ここまで読んでみてくださいありがとうございました。